2025/05/08 07:52

「ジェラートの可能性は、無限大」

秋田県横手市にあるジェラート専門店「ジェラテリアシータ」。
地元産の野菜や果物など“秋田の恵み”を存分に生かしながら、いま全国から熱い視線を浴びるジェラートを生み出しています。店主の小松太史さんが掲げる合言葉は「ジェラートは無限大」。その言葉の通り、秋田名物・いぶりがっこを使ったジェラートや、規格外の野菜・果物を使ったユニークなフレーバーは、一度食べると忘れられない魅力にあふれています。

「つないち」では、そんなジェラテリアシータと手を携え、環境負荷を極力抑えたCO2フリー配送によるお取り寄せジェラートをスタート予定。さらにジェラートづくりを支えている生産者さんのストーリーも掘り下げながら、地球にやさしく、人にやさしい“秋田の味”を皆さんへお届けします。今回は、その第一弾となる小松さんへのインタビューをお届けします。


地元農家をつなぎたい。ジェラテリアに込めた想い

「失われていた美味しさを、ジェラートで再発見する」

――まずはシータ創業のきっかけをお聞かせください。

小松さん:

私は元々、食の仕事とはまったく違う分野で働いていましたが、「秋田の農産物をもっと多くの人に知ってほしい」という想いがずっとあったんです。そこで、岩手の人気店でジェラートづくりを学び、地元・横手でジェラテリアを始めることにしました。

うちの店名に込めた「無限大」というキーワードは、ジェラートって本当にいろんな素材に合う、しかも素材の良さが最大限に引き出される、というところから来ています。例えば春菊のジェラートなんて野菜嫌いのお子さんでも「これ美味しい!」と食べてくれる。そんなふうに、「失われていた美味しさ」や「まだ気づかれていない組み合わせ」を開拓していきたいんです。


“もったいない”をジェラートで救う――規格外品とフードロス削減

――シータさんでは、規格外品を積極的に使っているとうかがいました。

小松さん:

形が崩れて市場に出せない果物や、傷がある野菜など、捨てられそうだったものを生かしてジェラートにしています。食べてみると味自体は全然問題なくて、むしろ甘みが増している場合もある。秋田にはそんな“隠れた宝”が数多くあるんです。

先日、ちょっと肌が傷ついたイチジクをたくさんいただいて、試作でイチジクジェラートを作ったんですが、想像を超える美味しさでびっくりしました(笑)。「廃棄されるかもしれないものを引き取ってもらえてありがたい」と農家さんも喜んでくださって。そういう場面で「ジェラートって無限大だな」と改めて思うんです。


「地域を盛り上げたい」という想いが育む“新しい挑戦”

地産地消の先にある“人と人とのつながり”

シータでは、食材の生産者さんとの関わり合いを大切にしています。農家の畑へ足を運び、旬の収穫を目の前で見ながら試作アイデアを練ることもしばしば。また、スタッフがSNSで生産者さん紹介を行い、店頭に「○○産の△△を使用」と産地明示をするなど、消費者が素材の背景を知るきっかけ作りにこだわっています。

小松さん:

生産者さんにとっても、作物がどんなふうにお客様の手に届いているかは気になる部分。ジェラートを実際に食べた方の反応をお伝えすると「それならまた頑張ろう!」とやる気が生まれるそうです。「農家→ジェラート→お客さま→農家」という循環をつくりたくて、地産地消を徹底しています。

もともと秋田の農産物はおいしいのに、全国の方がその魅力を知らない現実がある。ジェラートを入口にして「もっと秋田が好きになった」「横手に行ってみたい」と感じてもらえたら最高ですよね。


つないちで販売するジェラートの魅力

カーボンオフセット配送+地球にやさしいパッケージ

今回、つないちではジェラテリアシータのジェラートをCO2フリー(カーボンオフセット)配送でお届けします。お店や農家さんが大切に育て、作り上げたジェラートを環境に配慮しながら手元に届ける――その一歩ひとつひとつが、きっと未来の豊かな地球を守る力となるはずです。

さらに、必要以上の包装材を使わず、保冷に必要な素材もできる限り再利用可能なものを選定。使い終わった梱包資材はリサイクルにも回せるなど、購入者自身がサステナブルな行動を取りやすい仕組みを整えています。


次なる展開――「生産者さんの想い」を深く掘り下げる

シータのジェラートを支える生産者さんたちにも、実はまだまだ語りきれていない物語があります。
「つないち」では今後、各生産者の方々へインタビューを行い、“なぜこの作物を育てているのか”“どんな想いでシータに卸しているのか”を掘り下げていく予定です。作り手のストーリーを知ることで、ジェラートがおいしくなる感覚がさらに増幅するはず。

小松さん:

私自身、農家さんと話すたびに「こんな苦労があるんだ」とか「だからこんなに味が良いんだ」と発見の連続です。生産者さんのこだわりを知ると、ジェラートに対する愛情がますます深まりますよね。

これからもいろいろな素材を使って、新しい味に挑戦していきますので、ぜひ楽しみにしていてください!


最後に――「おいしい」から始まる小さな一歩

地球環境を意識した商品は、どこか敷居が高いイメージを持たれることが少なくありません。しかしジェラテリアシータのジェラートは、あくまでも「おいしさ」が軸。誰もが気軽に「食べたい!」と思える楽しさが詰まっています。そこに「もったいない食材を使っている」「CO2排出を抑えて届けている」といった価値が加わるからこそ、ほんの少し意識を変えるだけで、未来の環境と地域の生産者を応援する行動につながるのです。

「おいしい」「楽しい」という気持ちとともに、カーボンオフセット配送のジェラートを味わってみませんか。あなたの一歩が、秋田の生産者や横手の街、さらには地球全体へと広がる小さな応援になるかもしれません。